MOMO工務店
町屋改修
目次
1 築140年の町屋改修
2 西陣織旧家屋改修
3 築90年の町屋
築140年の町屋
白蟻、家屋の傾き、揚げ前工事

町屋再生
京都市 S邸 歴史的意匠建築物・景観重要建造物
施工 Y工務店
監理 MOMO設計室
5年間に渡る、表座敷、中座敷の揚げ前工事・屋根改修
・土塀修復工事の現場
築140年の京町屋が蘇る。
白蟻が梁までのぼり、家屋は傾いていた。
揚げ前工事 油圧ジャッキを何度かけても地面にめりみ、、、家屋はウイーンといううなり声をあげた。
まさに息を吹き返した瞬間の感動は忘れがたい。
柱根継ぎ・梁入れ替え・土台入れ替えと、躯体のほぼすべての修復を、大がかりな解体をすることなく、修復ヶ所を小分けにして、新材への入れ替えをしている。継手・仕口は簡単にはほどけない。入れ替える新材は既存の形にぴったり合うように刻むため、材料入手、加工、刻み、すべての工程に気が抜けない。
釘もビスもつかわない、図面も無い中、経験と勘で納めきるY工務店棟梁。根気の要る仕事だった。
日々新しい問題に直面している現場メンバーの中で
日々新しい発見があった。
西陣織旧家屋改修
京都市内 西陣織旧家屋改修工事
「父の織物鉄骨が活きている住まい」
Y邸改装工事2018.京都市
木造二階建
設計・施工 MOMO工房
西陣織店廃業後の建物を活かし、居宅スペースとして改装。
機織り機のベース鉄骨の骨組みを再利用し、ロフトとして蘇らせ、子どもたちのベッドルームにする。父様の残してくれた機織り機の鉄骨が生きた家になる。
ご家族の想いがこもった。
木製オープン手すりにより、1階と視覚的につながる空間となるように工夫している。
間仕切壁は作らず、デザイン障子、欄間を目隠しとして、設置することで自然光が全スペースへ行き渡る明るい空間となるように工夫した。
キッチン側の食卓横に、杉板貼りのベンチを造作することで、正座できない方でも座卓を利用できるように工夫している。
天然木をできる限り多用し木の香りのする家を目指した。
頂側窓を含めた貴重な開口部から、自然光を、最大限取り込み、開放的で明るい空間となるように心がけた。
キッチンは、位置を変えて、対面型としたことで、ロフト空間を含めた全空間を見渡せるようにしている。
システムバス、トイレ洗面等の水廻りも改装。
収納を少しでも多くとれるように、造作棚や、玄関収納など造り付けている。